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ダーウィンの進化論からロシアのウクライナ侵攻を考える

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」確かに、変化することは生き残りの条件であることに違いはないが、単純に変化さえすれば生き残れるわけではない。大切なことは、タイミング、つまり、機を見ることだ。ダーウィンの進化論の一説です。民族にも当てはまるかもしれないですね。歴史上の英傑、モスクワ公イヴァン1世は、モンゴル侵攻時にモンゴル側に回り、ウズベク・ハンとともにトヴェリを破って、ウラジーミル大公に着きます。その後ノヴゴロドに介入し、これを徹底的に破壊し、ハンのために徴収した税の一部を着服し発展しました。モンゴルの権力と強く結びつき搾取の構造が出来上がりました。これが有名なモンゴルのくびき(軛)です。機を見てモンゴル側に回り、モンゴルの軛を糧に変えて繁栄したモスクワ大公(現ロシア)は生き残りのための当然の変化だったのかと思います。モンゴル侵攻後の東スラヴ人は各地方で異なる道を歩み、ロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人という異なる民族になりました。長い年月を経ていますが征服者と搾取される者との間には、未だに怨恨と憎悪があるのでしょう。またキエフ・ルーシの「相続人」をめぐるロシア。ウクライナ問題は根が深いのでしょう。

ロシアのウクライナ侵攻は、生き残りの条件であるとは思いません。むしろ国民の支持率アップをもくろむプーチンの生き残りの条件なのでしょうか。つい数十年前まで、強い国家は国民の支持を得、他国の侵略を繰り返し、植民地化していました。征服者は英雄でもあったわけです。プーチンは英雄になりたいのでしょうか?

早く戦争を終わらせてほしいものです。

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