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浅草から生まれる、“文化をまとった家具”という発想

展示会ブースの企画・デザイン・施工監理を行っている私たちですが、今回は少しだけ視点を変えて、グループ会社である藤田建装の取り組みをご紹介します。
同社が展開している「cazari」は、オーダーメイド家具ブランドとしてスタートし、現在は“浅草発のライフスタイルブランド”として新たな展開を見せているプロジェクトです。
浅草といえば、言わずと知れた日本を代表する観光地のひとつです。
インバウンド需要の回復とともに、国内外から多くの人が訪れ、「日本らしさ」に触れる場所としての存在感はますます高まっているように感じます。
そんな土地に拠点を置く藤田建装が展開している家具ブランド「cazari」は、単なるオーダーメイド家具とは少し異なる立ち位置にあるプロジェクトです。
一言で言えば、「空間をつくる会社が、暮らしの中の“価値の見え方”まで設計しようとしている」取り組みだと感じています。
藤田建装はこれまで、商業施設やオフィス、展示空間など、いわゆる“場”をつくる仕事を長年積み重ねてきました。
その中で培われてきたのは、単にものをつくる技術だけでなく、「どう見せるか」「どう感じてもらうか」といった視点です。
「cazari」は、その延長線上にあるプロジェクトだと思います。
例えば、着物の帯を再利用したソファや、持ち運びができる高座といったプロダクトは、機能性やデザイン性だけでなく、「背景にあるストーリー」や「使う人の体験」まで含めて設計されています。

 

これは、展示会のブースづくりにおいて私たちが大切にしている考え方とも非常に近いものがあります。
来場者に何を伝えたいのか、そのためにどのように見せるべきか。
「cazari」のプロダクトにも、同じ思想が通底しているように感じます。
また個人的に興味深いのは、外部との協業を積極的に行っている点です。
落語家の方と共同でプロダクトを開発するなど、従来の“家具メーカー”という枠にとらわれない取り組みは、単なる製品開発というよりも、新しい価値の生み出し方そのものに挑戦しているように見えます。
この姿勢は、これからのものづくりにおいて一つのヒントになるのではないでしょうか。
展示会の現場でも感じますが、今は「良いものをつくる」だけでは選ばれにくい時代です。
それがどんな意味を持つのか、どんな体験につながるのかまで含めて伝わってはじめて、人の興味や共感につながります。
「cazari」の取り組みは、そうした“伝わり方”までを含めて設計しようとする動きの一つだと感じています。

私たちフジタリード企画としても、空間づくりを通じて「何をどう伝えるか」を考える立場として、こうした取り組みから学ぶことは多くあります。
グループ会社としての関係性を超えて、一つの事例としても非常に面白いプロジェクトですので、もしご興味があればぜひ一度ご覧になってみてください。

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