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社長コラム

悪魔の頭脳

夏になると思い出し、風化させてはいけない記憶でもあります。日本は唯一の被爆国で、しかも2種類の核爆弾を投下された国です。私にはなぜ2種類か?どうしても作ったものは使ってみたいからとしか思えないのです。そうであればとんでもない戦争犯罪です。

「悪魔の頭脳」というと多くの人が、マンハッタン計画 の中心人物 ジョン・フォン・ノイマン を指します。まぁ 間違いなく稀代の天才です。彼がいなかったら 原爆はあと10年作られなかった と言う人もいるくらい。彼は、爆薬を32面体に配置することによって効率よく原子爆弾ができることを、10ヶ月に渡る数値解析によって提示しました。また、地上ではなく 空中での爆発が効果的と提案。同時に日本に対する原爆投下の目標地点は、京都への投下を進言しました。まさに 悪魔の所業でしょう。

プルトニウムを用いる原子爆弾では、確実に核分裂反応を起こし、超臨界状態にするために、周囲から強い力をかけて中心部を圧縮する必要があります。このように、周囲全体から圧縮をかけることを、インプロージョンや爆縮(ばくしゅく)といいます。

広島(リトルボーイ)長崎(ファットマン)の一番の違いがここにあります。リトルボーイは構造が単純ですが、濃度90%以上の高濃縮ウランを用いるしかない上に、小型化が難しく核分裂の効率も低い。 (使用された唯一の例は広島のリトルボーイのみ)人類初の原子爆弾であるガジェット (Gadget) と、長崎のファットマン以降、世界の核兵器の多くがこの技術を用いたインプロージョン方式。 つまり ジョン・フォン・ノイマンが いなければできなかった。マンハッタン計画に参加した科学者の一部は、将来アメリカが核を独占する世界になることを恐れて、これらの情報をソビエト連邦に流したといいます。

罪の意識かそれはわかりませんが、今では直径30センチの100k核爆弾なんてできてしまったのです。直径30センチの原爆 考えただけでも恐ろしいのですが効率よく爆縮させるのは、ナノ単位の起爆が条件ですからやはり考えた(作った)ジョン・フォン・ノイマン は「悪魔の頭脳」の持ち主なのです。北の隣人の 核は当初ウラン型?の開発をすすめ・・これは衛星の赤外線カメラで容易に捕捉できるけど 今はプルトニウム型でしょう。プルトニウムは 合計30k 黒鉛型原子炉から抽出?1回の核爆発のためには最低 6Kくらいは必要だけど北では 2Kで実験と言っていた。2Kで核分裂をするためには、それ相応の技術が必要だから それで行くと狙った効果が得られず、失敗隠し? (ウラン型は最低60k必要)

さて実は大学レベルの物理学でウラン型なら材料さえ揃えば「原爆」は製造できるらしい。今はコンピューターがいいし。材料を作るとなると、ウランの抽出のための遠心分離器2000本をフル稼働して、5年で60Kのウランを抽出が必要。その為の膨大な 電力確保 プラント、いやその前に ウラン鉱石1万トンが必要だけど・・勿論 それ相応のプラントが使えたとしての話だからやっぱり無理だけど。

 

ジョン・フォン・ノイマン

(ハンガリー名ナイマン・ヤーノシュ、ドイツ名ヨハネス・ルートヴィヒ・フォン・ノイマン)

(John von Neumann(Margittai Neumann Janos Lajos, Johannes Ludwig von Neumann),

1903年12月28日 – 1957年2月8日)はハンガリーの数学者。20世紀科学史における最重要人物の一人。

 

数学・物理学・工学・経済学・計算機科学・気象学・心理学・政治学に影響を与えた。

第二次世界大戦中の原子爆弾開発や、その後の核政策への関与でも知られる。

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