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社長コラム

先人に学ぶ知恵

「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」は織田信長。
「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす」は豊臣秀吉。
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす」は徳川家康。
戦国時代の3武将の性格を表す歌ですね。私的には、戦国平定後の家康が大好きですが・・

では、「鳴かぬなら それもまたよし ほととぎす」と詠んだのは誰でしょうか。
経営の神様と名高い松下幸之助です。

松下翁は「自分は信長、秀吉、家康より偉い」と側近社員に言っていたそうです。
「信長は偉い。軍略の天才、常識にとらわれない発想の持ち主。秀吉は、信長の悪かったところを学んで、百姓から天下人へと登りつめた。気配りもある。だから、信長よりもっと秀吉が偉い。けどな、家康は、自分の代だけで栄華が終わった秀吉の良いところ、悪いところを学んで、江戸幕府が未来永劫まで続く仕組みを考え、戦争のない世を作った。だから江戸幕府は260年も続いた。だから秀吉より家康の方が偉い。
けどな、信長よりも、秀吉よりも、家康よりも実は僕の方が偉いんやで。
だって、僕はな、信長と秀吉と家康の良いところを勉強して経営に活かしてるからな」
さすがに経営の神様は含蓄があります。

しかし、まだ続きがあります。
「けどな、君の方がもっと偉くなれるんや。信長と秀吉と家康と僕の『良いところ』も『悪いところ』も利用するだけ利用できるんやから。そうすれば、ゼロから始める人よりも、早く先人を乗り越えられるやろ。」偉くなるために先人の知恵を利用しろと社員を叱咤激励していたそうです。

振り返ってみると、先人の知恵を借用した方が上手くいくことが多かったように思います。
「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」エジソンの名言ですが、その天才も先人(天才)の知恵をうまく活用できた人なのでしょう。

最近はインターネットなどで簡単に有益な情報や先人の知恵を活用できる時代になりました。
集めた情報や知恵を取捨選択しどう使うのかが大事な時代なのだと思います。

ニュートンはこんなことを言っています。「私が遠くを見ることができたのは、巨人たちの肩の上に乗っていたからです。」これは、自分の発見はガリレオやコペルニクスなどの先人たちの研究があればこその意味です。ニュートンのような天才でも何のてらいもなく先人たちに学んでいて、そしてそれを公表していました。ビスマルクは賢いものは「歴史」に学び、愚かなものは「経験」に学ぶと言っています。自分の経験できることは限られています。一方、「歴史」は失敗と成功のオンパレードです。謙虚に歴史に学ぶ方が賢いということです。最後にもう一つ、「過去から学び、今日の為に生き、未来に対して希望を持つ」。アインシュタインの言葉です。

でも、人の役に立ったから”偉い”は良いのですが、人を比べて誰より”偉い”って、違うだろうと思うのは私だけ?

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