国宝の推し活
こんにちは。
設計デザインの日高です。
ここ数年、いろんなところで推し活という言葉を聞くことが多くなりました。
展示会でも推し活に関する展示会が開催されるくらいで、何かを好きでいることをアピールする
というのがビジネスとして受け入れられているなと感じています。
私も小さい頃からずっと好きなものがあり、それが、国宝の推しなのですが。
その国宝が、今年の正倉院展で展示されると知り、即旅行の予約しました。
11月の3連休、正倉院展で賑わう奈良です。
奈良へは何度か旅行で行っているのですが、正倉院展は初でした。
どうしても仕事の繁忙期であるのと、正倉院展が約2週間くらいしか開催しない
ので、狙っていくのがなかなか難しく…。
今回の正倉院展はネットでは当たり年ともいわれ、奈良の大仏に目を書き入れた天平筆やあの天下の名香の通称蘭奢待、そして私の推し国宝の瑠璃坏が展示されました。
(もちろんほかにも展示はたくさんあります!)
この瑠璃坏が昔から大好きで、歴史の教科書や資料集で見るたびに、何とかこれを一度見ることはできないかと思っていましたが、ついにその願いが叶いました。
正倉院展の展示はどれも素晴らしいのですが、その展示の最後のオオトリに瑠璃坏が展示される部屋がありました。
この部屋、6畳~8畳ほどのスペースですが、なんと瑠璃坏しかない部屋でした。
部屋の前は瑠璃坏の大きな高解像度グラフィック。
そして展示室1つが瑠璃坏のためだけの部屋になっており、中央に上からライト
を当てたガラスケースとその中に瑠璃坏。
来場者はガラスケースの周りを360°まわって鑑賞できるようになっていました。
瑠璃坏、なんというスターっぷり!
上から光が当たり、展示台に美しい青が映り込んでいて、静かに美しく輝いていました。
予想よりも小さいとは思いましたが、これが現代まで割れることなく見ることができるというのは素晴らしいことです。
また、今年の11/1~11/3は正倉院正倉が特別公開され、明治以降初めて一般人が
間近で正倉を見ることができる特別な3連休でした。
私はこのことは知らずにフラッと東大寺の正倉院に行ったのですが、まさかの貴重な体験ができて幸運でした。
雨風にさらされつつも現存している立派な姿に感動し、最高の奈良旅行を終えました。
小さいころからの夢を1つ叶えることができ、良い経験ができたなと思っています。
正倉院展の瑠璃坏のような贅沢な展示方法をいつか自分も提案したいものです。
